12/08/30 ベルボーイ横路衆議院議長に告ぐ◆日刊ゲンダイ

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昨日28日午前11時半、全野党欠席の中、倫理選挙特別委員会で強行採決された民主党の選挙制度法案を本会議の議題とすべきでない、と横路孝弘衆議院議長に対し、全11野党で申し入れを行いました。前日午後5時半に続いて2回目の申し入れです。
自党や自分に有利な選挙制度を望まぬ向きは、居ないでしょう。であればこそ、政党間協議の中で合意点を見出さねばならぬのです。にも拘(かかわ)らず、政権与党の民主党は一方的に協議を打ち切り、既に提出されていた自由民主党案を却下し、民主党案を単独で委員会に提出・付託。全野党欠席の中、趣旨説明及び質疑も単独で行い、27日に強行採決しました。が、本会議の“ベルボーイ”を務める横路氏は、会期末の9月8日が近付く中、最高裁で違憲判決が下された現行の選挙制度は変更せねばならず、倫選特委での採決に手続きの瑕疵(かし)は無い、と高言するのです。石原伸晃氏を始めとする全11野党の申し入れ者から、与党単独での選挙制度の採決は憲政史上、戦前も含め類を見ない「暴挙」と発言が相次ぎました。
議長とは全政党、全国会議員、全国民の為の議長であり、特定の勢力の為の存在ではない。会期末だから採決せねば、との詭弁は即ち、やっつけ仕事を認める事であり、「政権交代」の度に与党が選挙制度をお手盛りで変更する「平成のゲリマンダー」を生み出す事になる。議長には与野党間の協議を斡旋する責務が課せられている。
と僕も申し上げました。因(ちな)みにゲリマンダーとは、1812年にマサチューセッツ州のエルブリッジ・ゲリー知事が自党に有利に区割り変更した選挙区の形状が、伝説上の怪物サラマンダー=火蛇に酷似していたのを風刺した惹句です。
すると横路氏は、選挙制度改革は全政党の共通認識でしょ、と宣(のたま)います。非協力な野党が悪い、との隠喩です。二百歩譲って我々が至らなかったとして、同様に胸に手を当てるべきは、今や骨粗鬆症状態でありながらも依然として巨大与党の民主党です。共通認識でありながら、本日ここに全11野党が申し入れを行うに至った、その状況こそが手続きに瑕疵が存在する証左ではないか、と言葉を返しました。
野党退席の午後の本会議で法案は可決し、参議院に送付されます。衆議院の選挙制度を、与野党が逆転する参議院の「判断」に委ね、棚晒しは野党の責任だと印象付ける愉快犯。ボクちゃんは悪くないもんねぇ、と胸を張れば国民の理解が得られると思い込む、“お子ちゃま”民主党内閣の正体見たりです。
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