国土交通省も ついに「脱ダム」を決断
長野県での国直轄事業・戸草ダム 事業費1000億円の建設計画断念へ
知事時代の決断 政府に政策変更を促す
国土交通省中部地方整備局は、6月16日の天竜川水系流域委員会において、長野県内で計画していた戸草ダムについて、その建設を見送り、計画を事実上中止する方針を明らかにしました。
南アルプスから流れ出る三峰川上流で計画されていた「戸草ダム」は、多目的ダムとして20年前(1988年)に国が事業着手。高さ140メートル、幅300メートルのコンクリートダムを建設すべく、用地買収などが進められてきました。当初、利水(工業用水・発電)事業に長野県も参加しましたが、採算・環境等の観点から、「『脱ダム』宣言」を踏まえて2001年6月、戸草ダムの利水事業からの撤退を表明し、その通告を受けて事業を一時中断していた国交省が今回、事業計画そのものの中止を表明したものです。
なお、この間の経緯、また、下段にも記した同省近畿地方整備局の諮問機関・淀川水系流域委員会が、4つのダム計画は不要無用と意見書を提出したにも拘らず、冬柴鐵三大臣がダム建設は続行する、と胸を張る、その“根拠の真相”に関して、「日刊ゲンダイ」連載「奇っ怪ニッポン」で田中代表が看破しています。
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産経新聞 長野日報
日刊ゲンダイ「奇っ怪ニッポン」
2008/6/26(木)長い物に巻かれる意気地の無さよ