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★「週刊SPA!」連載「東京ペログリ日記」5月28日(木)分から

5月28日(木)
 南麻布の大韓民国大使館。自害した盧武鉉前大統領の弔問記帳。平河町の新党日本ヘッドオフィスで定例役員会。議員会館の自室に移動して打ち合わせ各種。
 熊本県知事・蒲島郁夫氏との30分の会談を5月連休前から、今本博健名誉教授と共に熊本県庁秘書課に求め続け、幾度かの遣り取りをM秘書課長と行うも、「理想と現実の間で着地点を見出す」と“巧言”する蒲島氏は多忙を極め、更には驚く勿れ、ダム問題以上に優先順位の高い面談希望が11件も存在し、5月は疎か6月一杯も会談の時間を捻出し得ず、と最後通牒の電話を頂戴する。
ありゃりゃ、国営の川辺川ダム建設には反対を表明する一方で、県営の路木ダム建設は推進と言明し、他方で前任知事の潮谷義子女史が全国に先駆けて「廃ダム」なる画期的決断を宣言し、少なからず既得権益を貪ってきた守旧派も未だ跳梁跋扈するであろう熊本県議会もが解体賛同決議を行った荒瀬ダム撤去は、財政的理由で困難、と自家撞着に陥る東京大学名誉教授の蒲島氏。
県営ダムとて総事業費の8割を国が負担する現行の仕組を楯に、その稚拙な二枚舌・三枚舌振りを国土交通省が失笑しちゃいますよ、なあんて“親身の指導”が身上の我々から諌言されるのは耐えられないのかな。ニャンと、プロセスを重んじる政治過程論を専門とする碩学・蒲島氏は、会談の意志を持ち合わせず。
ニャにせ、側近のM秘書課長すら3日間、知事と報告・連絡・相談の時間を持ち得ぬ程に東奔西走なのだとか。う〜む、ガラス張り知事室を終日、留守にした際にも副知事、出納帳、経営戦略局長、秘書課長に当たる政策秘書チームリーダーの何れの人物ともTV電話、電話、メールで「報・連・相」を欠かさず励行していた僕には俄に信じられず。
 国土交通省自動車交通局長・本田勝氏が来室。「ワイズ・スペンディング」と与謝野馨氏が高言する14.7兆円の羊頭狗肉バラマキ補正予算で、プリウスに代表される「エコカー」購入者に対する減税補助金を喧伝しているにも拘らず、ここでも羊頭狗肉が判明。厚生労働省、経済産業省、国土交通省、環境省の課長補佐レヴェルが既に複数回に亘って来室下さるも埒が明かず、局長にお越し頂く。
即ち、障害を有する方の車椅子を積み込むべく形状変更した車両は、驚天動地、「持ち込み登録」を理由にエコカー減税で免税になる筈の車両重量税も、エコカー補助金も対象外。手動アクセルブレーキ等の装置を設置したプリウス・ウェルキャブ・フレンドマチック取り付け専用車を例に取れば、総額156700円分。ユニヴァーサル・デザインにもグリーン・ニューディールにも反する非優遇措置。早急に狭間を改善すべく要請し、可及的速やかにシステム整備を図る、と確約頂く。
 

 


 

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