12/02/23 メガバンクの何たる詭弁!◆日刊ゲンダイ

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「140字の字数制限が設けられたツイッターは、俳句や短歌の文化を有する日本人には、極めて相性の良い伝達表現媒体。17日の衆議院予算委員会で取り上げた「休眠口座」に関し、宮城県の方が早速、以下のツイートをアップしました。
「政府の打ち出した『休眠口座の活用』を最初に国会で言い出したのは田中康夫氏である。国民の金だと思ってる人は大誤解をしている。それらは時期が来れば全て銀行等の不労所得になるのである。それが年間1000億円あると言われている。だから、銀行は大反対しているのである。既得権益のひとつです。」
簡にして要を得たり。急所を衝いています。だからでしょうか、全国銀行協会で会長を務める三菱東京UFJ銀行頭取の永易克典氏は、「睡眠預金は、ある種のフィクションです」と意味不明な会見を行いました。「フィクションなので実態面では預金者というのは、睡眠預金であろうが何だろうが、預金者なんですよ、その人の物なんです、元々」と。
何たる詭弁!「睡眠預金については利益金として計上する事として差し支えない」と内規で勝手に定めているのは当の全国銀行協会です。
「巧言令色鮮(すくな)し仁」。休眠口座は国民の物と言いながら、休眠口座は銀行の物と居直っているのです。その金額は平成22年度に3メガバンクが303億円。その他銀行が460億円。信金・信組・労金で122億円。計885億円。農林水産省所管のJAバンクに関しては、その数値すら未公表です。
因(ちな)みに定額郵便貯金は、満期日から20年を経過し、催告を行った後2ヶ月経っても払戻請求がない場合は、預金者の権利は消滅し、国庫に納付する、と法律で規定しています。平成22年度は234億円でした。
「休眠口座」を震災復興に、と“後出しじゃんけん”発言するから政府は邪(よこしま)だ、と非難されるのです。官僚が囁く儘(まま)に基金に繰り入れたなら、シロアリがたかる天下り先が生まれるだけです。
ムハマド・ユヌスがバングラデシュで創設し、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行に倣って、地域貢献するNPO等への低金利・無担保融資を行う原資とすべき。既にイギリスでも韓国でも、導入済みです。
過去15年間、法人税・法人事業税を1円も納めていない「ノンフィクション」を恬(てん)として恥じぬ3メガバンクは、猶(なお)も反発し続けるのでしょうか?